- HOME
- インタビュー
自分の知識を活かして、全力で医療に取り組みたい。
呼吸器専門医・総合内科専門医として、呼吸器疾患の診療をメインに、胃腸の内視鏡検査やX線検査、生活習慣病のコントロール、在宅療養支援など、さまざまな医療を提供しております。先代に続き、地域のみなさまの健やかな生活をサポートできるように尽力いたします。
長引くせきの症状で来院される患者さまに対して、気をつけていることはありますか?
せきの症状から考えられる疾患は、花粉症、ぜんそく、感染症、逆流性食道炎などさまざまです。まずはレントゲン検査で肺に異常な陰影がないかどうかを鑑別し、重症度の見極めをします。 重い疾患が考えられる場合は、より精密な検査が受けられる医療機関に紹介します。
重症でないと判断できれば、時間をかけて問診をおこない、可能性のある疾患を絞っていくことがせき治療の基本です。せきの原因をすぐに特定することは難しいため、さまざまな疾患の可能性について、患者さまに順序立てて詳しくお話ししていくことになります。納得して治療を受けていただくために、ていねいに説明することを心がけています。
臨床検査技師を呼んでいる理由を教えてください
臨床検査技師は、機械の操作を含めて専門的な教育を受けていて、より丁寧に検査を行うことができ、病気の予防や早期発見につながると考えています。
当院では、月2回、臨床検査技師を呼び、必要に応じて腹部、頸動脈、甲状腺のエコー検査をおこなっています。腹部エコーでは肝機能障害、頸動脈エコーでは動脈硬化、甲状腺エコーではバセドウ病・橋本病などの精査とフォローができます。とくに生活習慣病の方は、頸動脈エコーで動脈硬化の進行具合をチェックすることで、より患者さまの症状に合った治療計画を立てることができるため、患者さまによっては定期的に検査を受けていただくようにおすすめすることもあります。
栄養指導はどのような方に対しておこなっていますか?
主に生活習慣病の患者さまの食事指導として、ご希望の方におこなっています。基本的には毎月第2金曜日の午後、管理栄養士に来てもらって指導していただく形になります。糖尿病の患者さまには、とくに食事の栄養管理は有用だと思います。管理栄養士も親切に指導してくれていますので、一度受けていただいた患者さまがリピーターになることも多いんですよ。
最後に、患者さまにメッセージをお願いいたします。
診療の際には、自分の知識を活かして全力で取り組みたいという思いがあります。呼吸器疾患の治療を中心に、風邪などのちょっとした体調不良から生活習慣病まで、幅広く診療いたします。「健診でひっかかった」「風邪の症状がなかなかよくならない」など、健康に少しでも不安がございましたら、お気軽にお越しいただければと思います。
この地域で生まれ育った1人として、また呼吸器と総合内科の専門医として、地域医療に貢献できればと願っています。